子どもにいちばん教えたいこと

Book00260_2子どもにいちばん教えたいこと
―将来を大きく変える理想の教育

レイフ・エスキス著
★★★★★

貧しい移民の多い地区で
5年生のクラスを受け持ち、
子供達を深く考える子に導き、医者や科学者など
才能を花開かせた先生の教育観を紹介した本です。

入院中、この本を何度か読み返す程、感銘を受けました。

子供達が医者や科学者になったという結果だけでなく、
子供達の意欲が花のように開いていく過程が、
よく分かります。

何より、私が子どもに戻れるなら、こういう先生に教えて
欲しい!と強く思いました。

子供同士、競わせたり、助け合うことで、みんなで
大きく成長していく・・・一人っ子の我が家で、このまま
実践するのは難しい部分もありますが、できる範囲、
子どもに好奇心や意欲の芽を自分で育てられる機会を
持たせてあげたいなと思った一冊です。

本に紹介されている、子どもを恐れで支配しようとしたり、
不合理な縛りを設けてしまうというのは、子どもの教育
の場や、家庭でもよく見られるものですが、この本を読むと、
それではいけないんだなと考えさせられます。

そして、子どもの金銭教育という面に関しても、
この先生の試みは秀逸でした。
>お金を貯めて手堅く使う者のほうが、即座の満足を求めて
>無造作にお金を使う者より、ほとんど常によい財政状態に
>あることを、生徒達に教える。

キッザニアにおける、ごっこ遊びの延長のような体験を超え、
クラスの中での役割に責任を持ち、評価に対して報酬を得、
時には、不動産投資的に運用し、それを、手堅く使うための
試行錯誤を通して、子ども達自身に体験を通して考えさせる。
すごいプログラムだな~と、心底思いました。

先生という職種の中にも、お金について、こんなに柔軟に
考えることができる先生がいるのだということに、
本当に驚かされました。

日本でも実践できることが沢山あるはずです。
あー、日本の先生達にも読んで頂きたい~!
そして、幸せで伸びやかな子供達が沢山育ったらいいのにと
心から思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

14歳からのお金の話

Book0024714歳からのお金の話

池上 彰 著 マガジンハウス
★★★☆☆

NHKで週間こどもニュースのお父さんとして
時事ニュースなどを分かりやすく説明されて
いる池上さんの本です。

内容は多岐に渡り、確かに、理解しやすいように分かりやすく
書かれてはいます。
ただ・・・分かりやすすぎて、少々つまんないかも(汗)。

こういう子供向けのお金についての本って、
どうして、物々交換の時代や、「お金とは?」みたいなことから
始まる本が多いのでしょう???

6歳の息子を見ていて、既に、ぼんやりとではありますが、
お金がどういうものなのか分かってきています。
この時期に、物々交換のことなどを話すのはいいと思うのですが、
14歳になる子供に、そこから説明する必要があるのかなー?
と、素朴な疑問を持ちました。
そもそも、何故、14歳からなのかも、私には分かりませんが。。。

とはいえ、お金のことをきちんと説明しようとすると、
確かに、社会の仕組み、政治のことなどまで、どんどん広がり、
まるで、社会の教科書を読んでいるような気分になるもんなんだと
ちょっと学生に戻った気分になれました。


・・・結論としては、子供が「お金のことを知りたい」と思って、
本を探したとしたら、彼らの知りたい疑問点が、
果たして、この本で少しでも解き明かされるか?と考えると、
ちょっとズレてる気がするなーと、私個人は思いました。

どちらかというと、経済力のある親が、
子供に与えたいと思う内容に近い本なので、買ってもらう戦略と
しては、購入者ターゲットにあっているけれども、
読者ターゲットの子供達から大々的な指示を受ける本では
なさそうかな?なんて、うがった見方をしてしまいました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

フェリックスとお金の秘密

Book00246フェリックスとお金の秘密

ニコラウス・ピーパー 著 徳間書店
★★★★★

会社員へ復帰したこともあり、
中々こちらのブログを更新できません(汗)。
すみません。

・・・が、この本は、子供も楽しめる経済冒険物語です。
(そんなジャンルがあればですがwink

この物語は、ユーロ導入前のドイツのある都市で、
お金の事でケンカが耐えない両親に嫌気がさした少年が、
何とかしてお金を儲けたいと、親友と話し合い、
様々な試行錯誤を始めていく・・・というストーリーです。

初めて銀行預金し、利息の少なさに驚き(日本より高いですが)、
次は、芝刈り請負い(これは欧米では多いようですね)、
朝の焼きたてパンの配達・・・と、ごくごく一般的な道を進みます。

途中、楽器屋のシュミッツさんというアドバイザーの意見を取り入れ、
試行錯誤を続けます。

経済の様々な面を見せるという物語のテーマのために、
少々無理な展開で、大金が子供達のところに転がり込みますが、
まあ、大金があってこその心の葛藤、動揺がよく描かれているので、
目をつぶってもいいかな?と思います。

物語の中盤で、株式投資(少々、投機チック)に挑戦してみたり、
最後は、資産運用詐欺にあい・・・と、だんだん物語りに
引き込まれていきます。

この物語は、ドイツのナチス時代の不幸な歴史も織り込み、
簡単なバランスシートや損益計算書も理解しやすく単純化され、
子供達の冒険心や、正義感も刺激する、面白いストーリーですので、
投資の詳細が理解できなくても、子供達が面白く読めるのでは?
と思う、お勧めの一冊でした。

・・・問題は・・・親がこの中にでてくる運用をどこまで説明できるか?
かもしれませんね。
せっかく、子供達がこの本で興味をもったとしても、
周りの大人が「だからお金を儲けるなんて考えずに働けばいいんだ」
のようなことを言ってしまうと、子供達にとっては不幸なことだと
思わずにいられません。

悔しいほどの失敗を通してしか学べないこともある。
それをしないために、どう回避しつつ、資産を守るか?
これからの子供達だけでなく、今の大人も身につけておくべき
大事な知識になっているなーと改めて思いました。

小学校高学年~中学生くらいには、読んで欲しい一冊です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

お金もうけは悪いこと?

Book00220お金もうけは悪いこと?
アンドリュー・クレメンツ著 講談社
★★★★★

先日、青山のクレヨンハウスに
寄ったときに見つけました。

以前読んだ歯磨き粉の物語も面白かったのですが、
時代が違ってきている感も否めなかったため、
この本の方が、今の子供達にはもっと身近に
感じられるのでは?と思いました。

グレッグは、お金が大好きな小学生。
アメリカでは一般的とされる、夏のレモネード売りや、
ご近所の芝刈りや雪かきなどで、お金を貯めていき、
お父さんに銀行預金を勧められた10才の時には、
既に、3200$(1$=116円で約37万円)もあったというから
すごいですよね。

そんなグレッグは、ある日、お昼のデザート用に、
子供達の多くが25¢、2枚を親にもらっていることに注目し、
25¢、1枚で買えるおもちゃを学校で売り出します。
それも、友達に受けそうなおもちゃをネットでまとめ買いし、
1コインで売る・・・どこかで聞いたようなビジネスです(笑)。

ただ、このおもちゃの販売は、校長先生に叱られ、
途中で断念することになったのですが、
そこでくじけるグレッグではないのです。
「先生は、おもちゃは売っちゃだめ」と言ったことに気付き、
今度は、自分でつくった小さな本を売ることにするのです。

この物語の素晴らしいところは、
グレッグの気持ちに一歩踏み込んで書かれている所です。
もし、この本を読んだ子供が、同じようなことをしようとした時に、
恐らく直面するような心の葛藤にふれてあったり、
周りの大人の目線や、子供の好奇心を潰さず伸ばすためには
大人はどういう姿勢でいるべきか?
小さなビジネスが直面する課題や、その先の広がり方
・・・など、本当に考えさせられ、勉強になりました。

一番のヤマは、教育委員会でのやりとりです。
・・・最近の日本の教育委員会の欠点などを知るにつけ、
こんな風に、開かれた組織であってほしいなと、
つくづく思いました。

ウチの子が小学生になったら、絶対、読ませます。
低学年の間は、大人の解説も必要だと思われますので、
ママにも読んでみてもらいたい一冊です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

おこづかいゲームブック

Book00217_1
おこづかい ゲームブック
羽田野 博子 著
★★★★☆

4歳~簡単に遊べる編と、
6歳~細かく計算してみよう編で
遊べるようになっている、おこづかいゲームです。

4歳~とは言っても、お金をもう少し理解できていて、
上に兄弟がいれば参加するかもしれませんが、
ウチの子の場合、5歳になっても、まだイマイチ、
じっくり取組めないし、理解できなさそうです(汗)。
性格もあるのでしょうけど。

まあ、ウチの場合、
キヨサキさんのキッズ用のキャッシュフローゲームも、
用意して、一緒に遊べるのを楽しみにしているのですが、
数字の理解をもう少し深めないと、
どちらのゲームも、本質が分からないまま飽きても困ると、
様子を見ている状態ですが。。。

で、このゲームですが、おこづかいゲームとしては、
確かによくできてる気がします。
特に、ローンの金利が、預金金利の10倍という設定に、
驚きつつ、解説に、「なるほどねー」と考えさせられました。

また、ゲームの中で、サイコロの「?」が出たら、
参加者全員が両替したり、ローンの返済をするなど、
ちょっと立ち止まって、見直したり、
親に相談できたり、話し合えるというのも面白いなーと
思いました。


子供におこづかいをあげるようになって、
子供の無駄遣いが治らないと嘆くママには、
試してみる価値があるように思います。

これで身近な金銭管理を考えさえ、
いずれは、キャッシュフローゲームやモノポリーのように、
増やす術を考えるゲームもやらせたいと私は思っています。
実際、この著者のお嬢さん(当時中2)も、人生ゲームの内容が、
実際にありえる気がしたと感じたそうなので、
このゲームを初級編として遊ばせる価値は大いにありそうです。


そうそう、この本の中で、ちょっと気になったのが、
お年玉の捉え方です。
お年玉を、サラリーマンがもらうボーナスのように
捉えてあり、そこからも貯蓄を勧めてあるのですが、
以前読んだ本に、「これは給料だから大事に使うけれど、
これはボーナスだから、ちょっと贅沢しよう」という風に、
お金を色分けする考え方は、
お金が中々身につかない人の特徴だとか。。。

お年玉をどう捉えさせるかというのも、
大きな課題だな~と改めて考えさせられました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

«会計士の父が娘に贈る32+1の手紙