投資のプロ???
昔から、マネー雑誌や、週末に放送されているマネー番組で、
「銘柄を自分で選べない初心者は、投資信託を利用しましょう。
投資信託(投信)は、投資のプロが運用しているので安心です」
と、言われています。
・・・私は、ここには、大きな嘘があると思っています。
株式投資を始めたいという人は、
まずは安い株でいいので自分自身で買ってみるべきです。
値上がりしても、値下がりしても、自分で買ってみると、
値動きで揺れ動く、投資家の心理を体験できますし、
経済ニュースがとても身近なものに感じられるはずです。
でも、どの銘柄にしていいのか分からない。
それなら、自分で研究してみるべきです。
マネー雑誌も、株式投資に関する本もでていますし、HPもあります。
(特定銘柄を煽る動きにのせられないよう、注意は必要です)
どの証券会社で口座開設するとお得なのか?など色々分かります。
そういうことが面倒くさいと思う人は・・・
本来、投資するべきではないと、私個人は思っています。
面倒くさいから、投資のプロに任せる?
では、火曜日~土曜日の日経新聞の中ほどに
「オープン基準価格」と書かれた、数字がズラ~っと
並んでいるページを見てみてください。
(ほとんどの一般紙には、この価格表はでていません)
ここに出ている投資信託の募集時の価格は大抵10000円。
それが、今日は幾らになっているでしょう?
1万円を超えているものもありますが、
ひどいものは2000円台のものまであります。
もちろん、何時、運用開始したのか?
どういうセクター(業種)に投資しているのか?
株式と債券の割合はどうなっているのか?
色々、条件は違いますが、
プロが運用しても、利益が出せないものも多いのです。
これは、先日書いた「中間コスト」も原因ですが。
株式の銘柄を選べない人が、
こんなに大量にある投信の銘柄を選ぶなんて・・・
ナンセンスだと思いませんか?
それに、本来、
日本の会社では投資のプロは育ちにくい土壌があります。
「投資のプロ」である人は、
横並び意識なんて持っていてはいけないのです。
常に、勝ちに行く。
それが、投信を買ってくれたお客様から期待されていること。
私が証券会社にいる時、
ディーラーを身近に観察できる時期がありました。
ディーラーとは、会社の資金を運用する人たちです。
会社は、投資スタイルの違う複数の人を置き、
リスクを分散するのが本来の姿だと思うのですが、
組織の中では、どうしても派閥を作りたがる人や
管理したがる人がでてきます。
そうなると、上の顔色を伺いながら、
同じスタイルの投資しかできなくなってしまたり、
常に、会社に説明のきく、安全第一の投資しか
できなくなってしまったりするのです。
本当にすごいディーラーは、
頭がいいだけではダメ、
理論に精通しているだけでもダメ、
綿密な研究と、
チャンスを嗅ぎ取る博才(バクサイ)を持っている気がします。
こういう人は、日本の会社の枠に収まりきれないのです。
投資信託を運用している人も同じだと思います。
例え、お気に入りの運用担当者がいたとしても、
その人が本当に才能があるなら、
逆に、何時辞めるか分からないというリスクもあります。
過去の実績が将来も続くという保証はないこともあります。
もしも、その担当者に運用の才能がなかったらサイアクです。
今、流行のREITも同様です。
運用する人が本当に才能があるのか分かりません。
これも、過去の実績が将来も続くという保証はありません。
また、REITには、株式とは違う不動産市場の難しさがあると
思っていますが、それはまた別の機会に書いてみます。
「投資は自己責任です」
この言葉の本当の意味を考えると、
自分のした判断を修正し、改良していけるのは自分だけです。
投資信託全てが悪いということはないと思います。
でも、先日書いた中間コストも十分意識して、
私たちの可愛いお金たちをどこに投資するのか、
きちんと考える必要があります。
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Comments
投資信託について頷くことばかりでした。
私が以前、日本の某最大手の投資信託をトレーダーとして担当していた時、系列会社だったこともあり、そこの投信さんとは懇意にさせていただきました。
個人的には皆さんによくしていただいたものの、内部を知れば知るほど「私は絶対投信なんて買わない!」と思いました。
その会社は運用担当者が大きく分けて年齢層で3つに分かれていました。
すなわち、①証券会社から投信に天下り(?)した最年輩者たちの集団、②30~40代の他業種からの転職組、そして③若手生え抜き組。
①の人たちは証券マンの売買そのままのスタイルで運用していました。すなわちキッタハッターって感じで。
②まだ転職が今ほど普通でない時に、しかも他業種からの転職者ということで個性派揃い。でも、自分の信念を持っている人が多く、この人たちは運用に向いていたかも。
③ドライで頭良さそうだけど、まだまだ経験値は低い。
という具合で、それでも、彼らの運用しているファンドはお客様からみると、○○投信のファンドなのですよね。
その玉石混交ぶりに私は恐怖すら感じていました。
とはいえ、投資家にとっては難しい問題ですね…。
私は自分がずっと10数年、金融市場の真っ只中で働いてきたので、投資は自己責任だとキッパリ言いたいです。
でも、じゃあ例えば医療に関してはズブの素人で、でもお医者さん選びも病院選びも自己責任!って言われたら、知識ゼロなのにちょっと待って~って思います。
うーん、結論のないレスになってしまいましたが、それでもやはり、やるからには自分で勉強してリスクを引き受ける覚悟をしなくちゃいけないということなのでしょうか…。
中途半端でごめんなさい。
Posted by: 撫子 | February 26, 2005 at 12:01 AM
撫子さん、
長いコメントを本当にありがとうございました。
私の場合、生保の資金運用部にいた時、
その運用の実情を見て、
「うわっ。私、絶対、保険は掛け捨てにしよう」
と思いました(苦笑)。
私がいた証券会社は、どの系列にも属していなかった
独立系だった分、3大証券系その他の投信のほとんどを扱い、
運用担当者が、運用方針の説明に来ていたのですが、
話を聞いていて、「ホント、大丈夫なの?この人?」
と思う人もいましたし、「お!この人はスゴイ」と
思った運用担当者は、結局、どんどん外資に流れて
行ってしまいました。
ただ、撫子さんも書かれているように、
プロには色々なジャンルのプロがいますよね?
確かに、こと、医療に関しては、情報公開が進んでいない
業界だと思いますし、こちらも全然分からないのですが、
医療に関しても、やっぱり、「お任せ」はヤバイ気がします。
この辺の詳しいことは、また、書きたいなと思います。
まずは、長いコメントを本当にありがとうございました♪
Posted by: 三田 | February 26, 2005 at 04:30 PM