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2006/10/17

日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか

Book00172jpg日本人は、なぜ同じことを繰り返すのか
撤退戦の研究

半藤一利、江坂彰 著
光文社

先日、株の師匠から勧められて読んでみました。
このジャンルの本は、多分、自分で買うことは
なかったと思いますし、何より、近代史、
特に、太平洋戦争の頃の知識がほとんどない
ことを、改めて反省させられました。。。

この本を読むと、
私がワーカーホリック気味に働いていた会社で起こっていた事の原因が、
あの会社だけでなく、日本の会社ではよく見られる光景だったことが
よく分かりました。

・責任の所在が不明確な組織
・誰も責任をとろうとしない上層部
・年功序列などに拘る人材の配置
・優等生主義の弱さ、硬直性
・前例主義から抜けられなかったこと
・失敗から学べず、成功体験に固執するところ
・状況や先々を俯瞰して判断できる人材が少ないこと
・問題先送りの体質

・・・この日本人の体質が、軍の時代から培われてきたものだと知り、
やるせない気持ちになりました。
何しろ、あっちは、直に命にかかわりますので。。。
その上、未だに同じ問題を抱えている企業が多いということは、
ちっとも成長できていないってことですし。。。

この本の帯には、「賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」と
書かれていましたが、そういえば、私が教わってきた歴史の授業は、
年代別におこった事象を丹念に追うばかりで、
その時代の人が何を考えたのか、どうして戦争が起こってしまったのか
などをチラッとでも考えるような授業を受けた記憶がありません。
(私だけかもしれませんが・・・)

私は学校で「歴史を学」んできたつもり(近代は超かけあし)でしたが、
本当の意味で「歴史を学」べていなかったんだなーと、
つくづく思いました。
だからこそ、日本は官僚だけでなく、小さな会社でも、
昔と同じ失敗を繰り返し、能力ある人材を抜擢して配置するより、
出る杭を打ってしまうんだなーと思いました。

本来は、もっともっと、
自分の足元を見直さなければいけないのでしょうけれど、
私は、あまりにも近代戦争史に無知な自分を反省するばかりでした。
司馬さんの著書など、もっと幅を広げて読んでみなければと思いました。

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コメント

太平洋戦争って、アメリカに勝てると思っていた人は誰もいなかったのに、有利なうちに停戦するとか妄想で始めたんですよね?

北朝鮮も、どういうつもりで核実験やってるのかよくわからなくなってきてますが・・・・

ところで、司馬さんは昭和史ではないような・・・・(笑)

投稿: ムサシ | 2006/10/17 17:16

ムサシさん。そうそう、そうでした。
この本を読みながら、今の北朝鮮と同じように、世界から見たら、危うい日本が存在した時期もあったんだなーと思ったりもしたのでした。

>太平洋戦争って、アメリカに勝てると思っていた人は誰もいなかった
この本を読んでいると、そういう人は少数派だったようです。
日露戦争で、自信つけちゃったりしたようで。。。
私の知らないことばかり書かれていましたので、消化しきれていませんが。

この本を読むと、
司馬さんは太平洋戦争についても結構語ってあったようです。
私は新撰組のイメージが強かったのですが。。。

投稿: 三田 | 2006/10/17 18:23

歴史に学ぶということは、確かに必要なことだと思います。ただ、その時代に生きていた人達だって事情というものがあると思うんですよね。もちろん、責任をとる立場にない当時の人達や私達が否定するのも自由です。


一方で、20年後や30年後の自分達の子供や孫に私達だって否定されることを覚悟しないといけない。例えば、なんらかの形で日本が戦争をし負けたとき、きっとその時代のマスコミや子供達は『歴史を学んでいない。』というかもしれない。


孫『なぜ自分達の国を自分達で守らなかったの?なぜイラク戦争を支持したの?なにも歴史から学んでいないね。』と言われるかもしれない。
私『国民はイラク戦争を支持したわけではないんだよ。』
孫『でも、教科書でイラク戦争を支持した政権が次の選挙でもすごい支持率でうかってるよ。』
私『それは、郵政民営化で・・・。』
孫『意味わかんない。いい、おじいちゃん。歴史的に見て戦争は負けちゃいけないんだよ。おじいちゃんの若い時も、北方四島をとられたままだし、竹島だってとられたし、中国だってチペットを侵略してるじゃん。おじいちゃんが若い時に中国が台湾に対して反国家分裂法を可決したんだよ。歴史上、台湾が中国のものだった時代がないのに。それなのにおじいちゃんは何もしなかったの?』
私『いや、日本は戦争をしない国をめざしてただけなんだ。』
孫『ふーん、だから自衛隊だったんだ。あんまり意味がわからないし、歴史から何も学んでいないね。』


上のような会話があるかもしれない。(自虐的?)もちろん、別の会話だって考えられる。孫『おじいちゃん達の平和憲法のおかげで世界が戦争をしない考えに向かっていったんだね。』というのが理想的。(楽観的?)宗教問題やエネルギー問題、格差社会、欲望渦巻く国際社会で何が正しいのか。歴史から学ぶのも難しいです。

投稿: のん | 2006/10/17 23:44

のんさん
熱いコメントありがとうございます。
>その時代に生きていた人達だって事情というものがあると思う
これは確かにそう思います。
ただ、この本は、読んで頂ければ分かると思いますが、時代背景も説明された上で、主にリーダーシップについて語った本です。
歴史を通して、これからの企業の中でのリーダーに何が必要なのか?戦略と思想の再考を促しています。

>歴史的に見て戦争は負けちゃいけない
うーん。。。これはどうなんでしょう?
この本でも、戦争を始める以上、撤退と有利な交渉するべきタイミングを、リーダーは戦略として持っておくべきと書かれていて、私も妙に納得しました。

のんさんのおじいちゃんとお孫さんの会話はありえる話だと思いますが、今の戦争は、特に日本だけを取り上げて話しても仕方ない気もします。
私も決してイラク戦争を肯定しませんが、アメリカへのテロがおこって、世界的にテロの抑止が声高に叫ばれた時期だったこと。ブッシュさんの思惑、アメリカの国民感情。小泉さんの思惑・・・どういう背景があって戦争が始まったのか。他に選択肢はなかったのだろうか?
必ずしも答えはでないかもしれませんが、お孫さんに、「自分だったらどうしたか?」と考える機会を与えること自体が大事な気がします。

私の場合は、太平洋戦争から学ぶ前に、本当に知識が不足していたことをこの本を通して痛感し、色々考えさせられた点で、とてもいい機会になったと思っています。
歴史から学ぶのは簡単ではないとは思いますが、その時々に思いを馳せ、「自分だったら」と考えてみることと、自分自身がリーダーシップを必要とされる場面で、自分自身を成長させる知識として大事なのかもしれないと私は思いました。。。

投稿: 三田 | 2006/10/18 09:01

はじめまして!大家業の修行中の身です!いつも楽しく拝見しています。先日、沢さんの「お宝不動産で金持ちになる!」を購入いたしました。三田さんが師匠と奉る方の本を是非読んでみたくて本屋さんにはしりました。最新本は手に入れられなかったのですが、読み応えがあり、久しぶりに頭フル回転でした。まだまだひよこにもならないタマゴ大家ですが、三田さんはじめ、みなさんの足元に寄せて頂ける様、もっと頑張りたいと思います。これからも楽しいお話期待しています!!

投稿: プリン | 2006/10/18 13:29

プリンさん。
コメントありがとうございます。本当に励みになります。
沢さんの本は、他の不動産投資本とは一味違ったかと思います。
ただ、沢さんは、「ししょ~!」ってカンジです(笑)。
奉っているというより、慕っているのです。
プリンさんもお会いになる機会があれば納得されると思います。
これからもよろしくお願い致します。

投稿: 三田 | 2006/10/18 15:38

「歴史は繰り返す」とは良く言いますが、
本当にその通りだと思います。

日本人の遺伝的体質だそうですが、
熱しやすく冷めやすい上に、すぐに国民全体が「鬱」になる。

右にも左にもダ~~~~と一気に傾いてしまうのも
「この国のかたち」なのでしょうね。

ちなみに、司馬さんの代表作の一つに
「この国のかたち」がありますが、昭和について
かなり語られています。

ただ、歴史マニアの私にとっては、司馬史観が
ちょっと極端すぎて、あまり好きではありませんが・・・

投稿: タニア | 2006/10/19 10:02

タニアさん
ホント、「歴史は繰り返」していますねー。
色々なシーンで、私も時々思います。
最近は、小泉さんがヒビをいれた官などのシステムが、
これからどの位戻してくるんだろう?というのも
興味を持ってみています。
あの辺りの権益を握っている人たちは、相当根がはっていますから。

司馬史観は、好みが分かれるようですねー。
読んでもいない私はどちらとも言えませんが。。。
確か父が持っていたはずなので、まずは読んでみます。
・・・って、他の本が既に雪崩をおこしそうなんですが。。。

投稿: 三田 | 2006/10/19 15:07

三田さんご推薦図書はなかなか幅があっていいですね。
今日はグインサーガ110巻!を読みました。歴史物ですということにしておきます。

先日のFXの本は今読みかけです。さらにどこかで紹介された、本やらいろいろとなだれをおこしそうなのは同じような状況か!
いずれにしろ歴史を知ってそれに学ぶことが出来れば良いですよね。
そのために歴史の授業があるというようになっていればいいのですが、おいらも同様に年号覚えで終わってしまったような。

投稿: おざわ | 2006/10/19 22:47

いいとこついているでしょ! まさにへとへと証券そのものですね。
今は外資系がライバルなので、姿勢が変わってきていますが、バブル
崩壊まではへとへと証券はまさに軍隊方式でした。

投稿: フリーパパ | 2006/10/19 22:58

おざわさん
私の読書に幅があるのは、色々な方に薦められる本を一通り読むからだと思います。
今回の本のように、自分では手にとることのなかったジャンルを読むと、本当に刺激をうけます~。
栗本 薫さんですかー。こちら系もあまり読んだことないです。
ここ数年、小説というもの自体を読む時間が減っています~。
最近、ホント、ビジネスや投資、経済関連ばかりですねー。
こういう主婦って、かなり少数派なのでしょうけれど。。。

フリーパパさま
ホント、好奇心を刺激される一冊になりました。
ありがとうございました。
「へとへと証券」・・・これ屋号マークを知っている人しか分かりませんケド(笑)。

投稿: 三田 | 2006/10/20 10:57

みたさんへ、この本を読んでからうちの事務所で「決断」とう戦争のアニメをみるとささるものがあるとコテツさんのコメントでした。

投稿: フリーパパ | 2006/10/20 16:24

うっ。ささるんですか?!
今度伺った時に見せてくださいませ。。。

投稿: 三田 | 2006/10/20 18:23

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