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2008/02/09

ハイコンセプト

Book00235ハイコンセプト
「新しいこと」を考え出す人の時代
~富を約束する「6つの感性」の磨き方~
ダニエル・ピンク著
大前 研一訳

この本は、何で早く読まなかったのかと
思うくらい、久々の名著だと思いました。
2006年5月発刊ですから、
既に読まれた方が多いかもしれませんが、
まだ読んでいないという方には、お勧めの一冊です。

実は、この本、私も以前から買ってはあったのです。
ただ「いずれ読もう」コーナーに埋もれていましたcoldsweats01
先日、この本を読んだ時に、トランプ氏が強く勧めてあったので、
アマゾンでチェックしてみると・・・「この本、見覚えが・・・」と
なった訳です。

英語圏に住んでいない私たちにとって、
まだまだ危機感が希薄ではありますが、
この本に書かれている通り、
ナレッジ・ワーカー(知的労働者)が、過去の製造業のように、
仕事を中国やインドなど、人件費が安い国に奪われる時代が、
確かに来ているのだと思うのです。

そんな時代だからこそ、安定した生活を営む上で、
自分や子供達が身につけておくべきことが何なのか、
とても分かりやすく、6つの感性に分けて紹介されていて、
更に、この本ではその身につけ方の提案までしてあります。
しかも、ウィットに富んでいて楽しいんです。これがhappy02

ちなみに、「ハイ・コンセプト」とは、
・パターンやチャンスを見出す能力
・芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力
・人を納得させる話ができる能力
・異なる概念を組み合わせ、新しい構想や概念を生み出す能力
などとされています。
また、同様に求められる能力として「ハイ・タッチ」、
・人と共感する能力
・人間関係の機微を感じる能力
・自らに喜びを見出し、他の人の喜びを見つける手助けをする能力
・日常の中に、その目的や意義を追求する能力
これらが、新たな時代を動かしていくとされています。


私が面白いなと思ったのは、
今や大々的に批難の対象となっている「ゆとり教育」が、
もしかすると、先進的な試みとして、
将来、再評価される時がくるのかもしれない・・・と、
考えさせられた点でした。

WEBがこれだけ定着した現在、
知識や情報は無理に覚える必要はなく、
いつでも検索すれば済むことになりつつある。
そんな中で、将来的に高く評価される能力とは、
それに何を付加できるか?ということだと著者はいうのです。

つまり、知識や情報を詰め込むあまり、
自由な発想をもつ能力を潰してしまっては、
子供達の未来では、高い評価を得ることはできなくなる
可能性が高いというのです。
んーこれは、親の頭を180度転換しないといけないのかも?

著者は、日本が「ゆとり教育」をしてきたことで、
日本で利益を上げている輸出物が、形あるものから、
ポップカルチャーへ移ったとされています。
なるほどー、「ゆとり教育」のお陰なのかは分かりませんが、
そういう面はあるかもしれませんねー。

そういえば、以前は高給取りで憧れの職業と言われたSEが、
あっという間に、報酬に対して過酷な労働状況などが知られ、
若い世代に敬遠されているという報道を見たことがあります。
大人が思うより、若い世代は、時代の変化を敏感に察知
しているのかもしれないなーと思ったのでした。


この本を読むと、
最近のヒット商品のポイントがどこにあるのか、
何が受けているのか、など、
思い当たる事が沢山あり、
翻訳された2006年より、更に「ハイコンセプト」の時代へ
進んできているのを実感できます。

気になるのは、
ナレッジワーカーの時代がこれほど早く終わろうとしている中、
ウチの子が大人になる頃には、この本に書かれている以上に、
変化が進み、求められる能力が変わるのだろうという点です。

大きな時代の変化の渦中にいると中々気付けない、
世の中がどう進もうとしているのかを知りたい方には、
お勧めの一冊です。

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コメント

三田さんてば、お忙しいのに、本を読む時間を本当に上手く作られますよね(^^)
見習わなければ。。。(汗)

「ゆとり教育」が先進的な試みですかあ。う~む。
個人的にはゆとり教育によって、子どものやりこむ力がなくなったのでは
と思っています。
豊かな発想力を養うには、もちろん総合学習は必要なんだけど、
ゲームやテレビやビデオに囲われた環境や、親の考え方を変えていく
必要もあるんじゃないかと思ってたんですが、そのあたりいろんな
考え方を知りたいので読んでみますね。。。
三田さんみたいに、ぱぱっと読めないけど、きっと(^^;)

投稿: ぺっぺ | 2008/02/12 11:55

ぺっぺさん

この所、速度がやけに早くなってきました。
訓練してるつもりはないのですがcoldsweats01

ゆとり教育の賛否は、私の場合、現場を見ていないので、
机上の空論になりそうなので、控えます。
あくまで、この本の中では評価されていたということで。

昨日、脳科学者の茂木さんの本を斜め読みしていたら、
親や周りが強制するのではなく、
子ども自身が面白がってスピードアップに挑戦すると、
脳にはとてもいい刺激になるみたいです。
親としては、この辺が悩ましいですねー。

投稿: 三田 | 2008/02/13 20:24

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