« 潮目 | トップページ | 確定申告も大詰め »

2009/02/15

M字分布

最近、大前さんの本にハマり、大前さん推薦の本まで
広げて色々な本を(通勤タイムに)読み漁っているのですが、
最近、様々なところで「M字分布」というものが目につき、
考えさせられています。

これまで、各国では、中間層と言われる、平均的な収入、
家族構成を推進し、そこへ向けた政策をとることで安定した
支持を目指してきていた。
そして、企業も同様に、この中間層を主なターゲットとした
商品を投入し、大量生産するという手法をとってきた。

けれども、今は、情報のWeb化などから、あらゆるものが
「個」を単位とするようになっていて、国の施策も、
将来の社会を担う子供達の教育も、その変化に対応が
追いついていないという見方があります。

例えば、随分前に読んだ、和田秀樹さんの「意欲格差」の中でも、
子供達の成績が、以前のように、よく見る標準偏差の分布に
Hensag
ならなくなっていることが紹介されていました。

野田さんの本で、帰宅後に勉強をする子供のグループと、
全く勉強しない子供のグループに二極化しつつあるという
事実に衝撃を受けたのですが、
これは何も、子供に限らず、社会全体が同様に、
中間層とされていた平均的な人たちが減っており、
今後も更にこのM字分布が進むというものでした。

その中で、自分がMの右側に残りたければ、
オリジナルで突出していくしかないと、最近読む本は
どれも主張しています。

・・・様々なことを考えてみると、今の子供達が社会に
出る頃には、どのような社会になっているのでしょうね。

もちろん、何か、1つオリジナルで突出できればいいの
でしょうけれど、それができない場合、使い捨てられる側へ
回らざるを得ず、そのくせ、そのグループには、
オリジナルを目指し、挫折した個性の強い面々が集う。
どうやって意見や価値観を集約していくのか・・・
そのグループの中で突出するのも、上に立ってまとめるのも
中々難しい道になりそうですね。

そんなこんなで、最近の私のチビへの口癖は「考えてごらん。
間違っててもいいから、自分の頭で考えるのが大事だよ。」
・・・まるで呪文のようです

オリジナルで突出するのもいいですが、大前さんのいう、
答えの無い世界で、問題を発見し、解決を見出せるという、
もう一つの才の芽がでてくれることを願いつつ。。。

考えてみると、学校の先生で、このような問題意識を持ち、
目の前の子供達を社会で通用する子供になれる支援をしよう
という意識は低いのでしょうね。
学校の先生という職種には競争原理が働きにくいし、
目下に教えることが仕事ですから、批判(感情的なものは別として)
を受けたり、自分の仕事の展望を客観的に見たりする機会は、
どうしても少ないのでしょうから。

私自身も、親としての上から目線だけで子供を指導するのではなく、
これからの社会がどうなっていくのか一緒に考え、
自分がどうしたいのか本人に考える機会を与え、
本人の意思が固まれば、黙って背中を押し、見守ることが
できなければいけないのだろうなーと思っているところです。

|

« 潮目 | トップページ | 確定申告も大詰め »

コメント

最近では、M字分布からさらに進んで、左の山が高くて右の山が低いM次分布に移行してきているように思います。(汗)

>もちろん、何か、1つオリジナルで突出できればいいの
>でしょうけれど、それができない場合、使い捨てられる側へ
>回らざるを得ず

うーーーん、どうなんでしょう?
その1つオリジナルで突出したものが、仕事(ビジネス)に結びつけばいいのですが、なかなか難しいような気もしますが・・・・

投稿: ムサシ | 2009/02/15 23:52

ムサシさん

そうなんですよね。
オリジナルで突出するとして、それがビジネスなり、
収入に結びつくとなると、将来的にも通用するものである
必要がありますし、1つに集中するリスクもありますよね。

なんだか考え始めると、どうどう巡りになりつつあります。

投稿: 三田 | 2009/02/16 06:12

アメリカの場合は、このような分布となっている可能性も高いのですが、文武両刀のような教育を行っていることが多いようです。
スポーツなどの才能が高い子供であっても、勉強を必ずさせるということです。将来的にプロになれるかまたはプロになっても食えないことも多いので、必要な勉強を欠かさないことが重要のようですね。

投稿: ふりーパパ | 2009/02/16 06:32

ふりーパパさま

>プロになっても食えないことも多いので、
>必要な勉強を欠かさないことが重要のようですね。

そうですね。
例え1芸に日本一秀でたとしても、
それが、ゴルフなのか野球なのか、卓球なのか、
水泳なのか、テニスなのか・・・と考えると、
其々で得られる生涯収入は全く違いますしね。

私も何をさせるにしても、勉強はさせたいのですが、
最近の学校での学習内容や指導方針の現実を知るにつけ、
学校や塾に任せてていても、M字の右に残れる子には
とてもなれそうもないなーと考えさせられてる所です。
まだまだ暗中模索ってカンジでしょうか。

投稿: 三田 | 2009/02/16 11:31

みたさんの危機感や焦燥感、本当に共感します。
好奇心、考える力、自分で判断できる力、そして行動力。
この前提としての基礎学力。
これらは今後必須だと思います。
自分がどうかと考えるとちょっと心もとない気もしますが(汗)、こどもにはこれらを念頭により良い教育環境を与えてあげたいです。

投稿: 撫子 | 2009/02/17 23:08

撫子さん

本当に、では自分は?と考えると、会社員としては、
決してMの右側にいると言える状況ではありませんが
リスクテークしているか?という点においては、
右よりにはいそうな気がしていますが。

リスクテークに関しては、投資なのか、投機なのかも
問題にはなりそうですけれど。。。

子供の教育に関して考えさせられる問題点はソコにも
あるなーと思っています。
私が育った時期は、「みんなと同じ」「安定」「安全」思考
が主でしたが、今の時代も将来もそれではM字の右側には
絶対に残れない。

それなのに、先生や多くの親の意識が未だこの価値観から
抜けきれていない。
子供は自分の親からの影響だけで育つ訳ではありませんから
この価値観の人たちの影響をどうとらえるか?
こういう人達の中で、危機感を持ち続け、人とは違う生き方を
おそらく起こる蔑視の中でどう貫いていけるか?と考えると、
子供自身にも強い意志が必要になるのだろうな・・・
などなど、本当に頭がグルグルです

色々情報交換させてくださいませ。

投稿: 三田 | 2009/02/18 06:45

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: M字分布:

« 潮目 | トップページ | 確定申告も大詰め »