金融危機で失った資産を取り戻す方法
金融危機で失った資産を取り戻す方法
中原 圭介 著
・・・私の場合は、サブプライムローン破綻
から始まった金融危機でそんなに大きな
損失は蒙っていないからなぁ・・・なんて
思いながら手にとったのですが、内容は
・・・今までの中原さんの本とは、随分、
趣向の違う一冊でした。
正直、今後の展望として読むには、「これからは、こんなに
広い内容を、これ位の深さまで理解して、政治の動きを
掴んでなくちゃいけないのか~
」というもので、
途中で、読むのが少々しんどくなったのですが、内容は
「投資を考える以上、これが正解かは別として、こういう
背景や思惑があることを知っておきたい!」と唸る内容
だったので、頑張って読みました
。
私の少ない知識では、これからの車社会は、ハイブリット
カーが主体になり、前回の石油価格の高騰後は、米国の
エネルギー戦略が、脱化石燃料に軸足を変えるんだな
・・・位の理解だったのです。
が、中原さんのこの本を読むと、米国の思考は、今や、
GM、クライスラー破綻で、電気自動車志向へ変わり、
エネルギー戦略に至っては、世界的に原子力に移行し
ようとしているのですね。
そして、中原さんは、本の中で、地球温暖化の原因が
二酸化炭素にあるという因果関係が、実は疑問視され、
しかも、正確な二酸化炭素の排出量が測定ができない
という事実が、一般の人間には周知されない状態のまま、
二酸化炭素削減を唱え、その削減権売買を通じて、
また次のデリバティブが用意され、これによるバブルが
演出されようとしている・・・という流れを説明されています。
内容が濃すぎて、どこをどう取り上げていいのか悩みますが、
何より怖くなったのは、ガソリン自動車や、ハイブリットカーで
優位に立つトヨタなどの日本の自動車産業は、電気自動車
が主流となるマーケットでは、技術力やブランドで勝負する
のが難しくなり、企業グループ全体の存続が危うくなるという
点でした。
なんだかんだ言っても、日本は、輸出によって稼いでいる部分
が多いし、トヨタが競争力を失うとなると、日本の経済に与える
影響は甚大なものになってしまいます。
トヨタが、5年後、10年後に、今回のGMのように終わりを迎える
のか???と想像すると、本当に恐ろしくなってしまいました。
もちろん、完全にガソリン車が電気自動車に切り替わるには
時間がかかるでしょうし、送電の面などで、まだまだ課題は
あるようですが、デリバティブによって、大きなお金が動くように
なると、普及が思いの外、早く進むこともあるのかもしれません。
また、バフェット氏の最近の買収の動き、政治家達の発言、
今日のニュースでは、玄海原発のプルサーマル発電所が稼動
するなど、こちらに関して、アンテナの低かった私にとっては、
頭をガツン
ガツン
とやられる位の衝撃を受けた一冊でした。
全ての方にお勧めするのは、正直、悩んでしまいますが、
今後の流れを読むのに、知識として持っておく方がいいのでは?
と思う内容がてんこ盛りでした。
私のつたない説明で好奇心が刺激された方は、ご一読下さいませ。
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